漢字の音符

gooブログから移りました。

漢字の音符 「𢇍ゼツ」 <絲(糸)を刀で切る> と 「絶ゼツ」 「断ダン」 「継ケイ」

 

𢇍 ゼツ 幺部 
断絶
解字 金文は「上下の幺幺(=絲の上半分。糸)+刀(かたな)」の会意。刀の刃の上下に幺幺(糸)を入れた形で、絲(糸)を刀で絶つこと。篆文も同じ形。現在の形は𢇍ゼツとなった。この形は下(次)の字形である絶ゼツにおいては、金文に同じ字形が用いられている。したがって絶の原字である。[説文解字注]は「不連體(不連続)の二絲を絕つの象(かたち)。象形也。」とする。
意味 たつ(絶つ)。

イメージ 「糸(絲)を断つ」(絶・断・継)
音の変化  ゼツ:絶  ダン:断  ケイ:継

糸(絲)を断つ
[絕]
ゼツ・たえる・たやす・たつ  糸部 jué
絶ゼツ

 

 

 

 

 

解字 金文は𢇍ゼツで「上下の幺幺(絲の上半分)+刀(かたな)」の会意。上下の幺幺(=絲)を刀で切る形であり糸(絲)を切断すること。篆文第一字は古形を残す字(説文古文)で刀の途中が区切れた字。篆文第二字(下)は、𢇍ゼツが「糸+刀」に変化し、刀の下に発音を表す卩セツ(ゼツ)を付けた。旧字は卩⇒ 巴に変化した絕ゼツになった。ところが新字体(常用漢字)は右辺の刀⇒クに変化した色になり、「糸+色」の絶ゼツとなった。したがって、絶の右辺の「色」は色彩の「色」とは関係ない。

絶は糸(絲)を刀で切る意であり、(断)の字と構造が同じで、絶と断はほぼ同じ意味となる。同じ意味同士の漢字を合わせた言葉に「断絶ダンゼツ」がある。
意味 (1)たつ(絶つ)。うちきる。やめる。「絶交ゼッコウ」「断絶ダンゼツ」 (2)たえる(絶える)。たやす(絶やす)。とぎれる。「根絶コンゼツ」「廃絶ハイゼツ」 (3)遠く離れる。「隔絶カクゼツ」 (4)ことわる。「拒絶キョゼツ」 (5)すぐれる。はなはだ。「絶景ゼッケイ」「絶妙ゼツミョウ
[斷] ダン・たつ・ことわる  斤部 duàn
解字 篆文は𣃔ダンで「𢇍ゼツ(糸を切る)+斤(おの)」の会意。𢇍ゼツは、糸(絲)を刀で切ること。それに斤(おの)がついた𣃔ダンは、𢇍ゼツの意味を、斤をつけて強めた形(会意)で切断する意。旧字は、𢇍ゼツを反転したに斤をつけたダンになった。新字体は、斷⇒断に変化する。
意味 (1)たつ(断つ)。たちきる。たえる。「断絶ダンゼツ」「切断セツダン」 (2)きめる。さばく。「決断ケツダン」「判断ハンダン」 (3)ことわる(断る)。「無断ムダン
[繼] ケイ・つぐ  糸部 
解字 篆文および旧字はケイで 「糸(いと)+(=𢇍ゼツの反転字)」 の会意。糸をつけることにより断たれた絲をつなぐ意にし、発音もケイに変化した。新字体(常用漢字)は、になる。
意味 (1)つぐ(継ぐ)。つなぐ。うけつぐ。「継続ケイゾク」「継承ケイショウ」「継嗣ケイシ」(あとつぎ)(2)まま(継)。血のつながりがない。「継子ケイシ・ままこ」「継母ケイボ・ままはは
<紫色は常用漢字>